行き場所がない、北新地・タクシー(取締:令和196)

(初出:21/02/22)

 これもコロナ禍の悪影響か・・・
 早ければ2月末にも緊急事態宣言が解除されそうな雰囲気が漂う大阪ですが、解除を急ぐ背景には、深刻な経済の落ち込みがあります。
 たとえば1月のスポーツ新聞に、大阪・北新地のバー経営者の談話が掲載されました。
『人影まばらな夜の北新地。石塚さんは「ホステスの恩恵を受けていたケーキ屋さん、美容室、飲食店もマイナス。夕方に通りがかっても、おしぼり、花屋、氷の業者がいないし、夜のタクシー乗り場もガラガラです」と話す。』
出典:スポーツ報知 21/01/27 「大阪・北新地ルポ…バー経営者が語る緊急事態宣言 苦境も「意地でも生き残ってやります」」(https://hochi.news/articles/20210126-OHT1T50198.html)
 それから1ケ月たった大阪・北新地で今、問題視されているのが、深夜のタクシーの違法駐車。
 つぎのような報道がありました。
『深夜に客待ちをするタクシーの違法駐車をなくそうと、17日夜、大阪・北新地で警察や運輸局などが合同でタクシードライバーに注意を呼びかけました。
 警察によりますと、大阪の繁華街、北新地では深夜に客待ちのタクシーが二重駐車をするなど違法駐車が後を絶たず、苦情が相次いでいるということです。』
出典:NHK NEWS WEB 21/02/18 「タクシーの違法駐車なくそう」(https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210218/2000041440.html)
 客待ちが多い理由は、いうまでもなく、お客がいないからです。
 利用客が多ければ、駐車しているヒマもなく、走り回っているのがタクシーです。
 それが、二重になるほど駐車せざるをえない。
 駐禁車両が重なっている道路では、警察官などが注意を呼びかけたとのことですが、運転手からしてみれば「好きで駐車しているわけじゃない。どこへ行けっていうんだ」といい返したい気分ではないでしょうか。
 駐車監視員は人が乗っている車両に駐禁ステッカーを貼ることはできませんが、警察官であれば、乗車の有無を問わず、駐禁で取り締まることができます(参考記事:取締りスポット変わらず)。
 今回、そこまで踏み込まなかったのは、警察にしても、タクシー運転手が置かれている苦境が分かっているからかもしれません。
 二重駐車は危険で許された行為ではありませんが、なんとも、やるせない気持ちのする報道です・・・