厳しすぎた? 首都・厳戒態勢(取締:令和216)

(初出:21/08/04)

もしかして、厳しすぎたのかも・・・

色々な意味で、異例づくしの令和五輪ですが、無事に期間を終了させるために警察が講じたあの手この手は、数えきれないほど。
一言でいうなら、”厳戒態勢”です。

なにしろ五輪は、世界が相手のイベント。
あらゆるニュースが瞬く間に世界中に広まる、ネット社会の現在。
失態は許されず、警察は威信をかけて、警備に臨んでいるといっても過言ではないでしょう。

人気アーティストのコンサート、野球など、人がたくさん集まるイベントは多くありますが、いくつもの会場で異なる競技が同時開催されるのが、五輪というイベントの特徴。

テレビで見ている分には、チャンネルを切り替えればいいだけの話ですが、リアルな現場の会場には、当然ながら選手をはじめ多数の関係者が集結するわけで、それらの人の移動だけでも、かなりの交通量となります。

本来なら、これに加え、数万もの観客の整理をしなければならなかったわけで、現場の警備関係者からすると、無観客での開催となったのは、正直、すこしほっとした感じかもしれません。

スムーズな交通の妨げとなる違法駐車の取り締まりも、諸々の対応策が打たれましたが(参考記事:五輪期間中、都内は厳戒態勢)、あまりに厳しくしすぎたのか、一部では、自分で自分の首を絞める結果となっているようです。
つぎのような報道がありました。

警視庁幹部によると、大会関係車両が絡む事故は2日までに80件発生し、駐車違反などの交通違反も31件に上っている。

出典:読売新聞ウェブサイト 21/08/03 「五輪関係車両の事故80件、交通違反は31件…事故防止徹底を申し入れ」 https://www.yomiuri.co.jp/national/20210803-OYT1T50372/

安全を確保するためには、自分で自分を取り締まるくらいの厳格さがないと、ということかもしれません。

五輪も折り返しを過ぎ、世界が注目する期間も、あとわずかです。
警備関係者の苦労が報われ、このまま、無事に終わることを望みます・・・