垣間見えた、滞納処分の実態(罰金:令和276)

(初出:22/09/11)

垣間見えた、滞納処分の実態・・・

駐禁をとられ、警察に出頭しないでいると、車両の使用者に送付されてくる、放置違反金の仮納付書と弁明通知書※1。

その放置違反金を納付しないでいると、くらうことがある処分のひとつが”滞納処分”ですが、その実態が報道されました。

千葉県警は、駐車違反の放置違反金滞納者への徴収を強化した結果、2カ月間で478人(592件)から902万8千円を徴収したと発表した。一人当たりの最高額は7件の滞納があった40代男性で12万5700円だった。

出典:千葉日報 22/08/07 「逃げ得」許さない 放置違反金、滞納900万円徴収 7件滞納者も 千葉県警 https://www.chibanippo.co.jp/news/national/963966

ちなみに放置違反金の金額には、本来、100円単位は存在しません(放置駐車違反駐車禁止場所等15,000円など)。

ではなぜ、上記千葉で、7件滞納した男性の徴収金額が”12万5700円”となっているのかといえば、放置違反金を滞納すると、年利14.5%の延滞金※2が加算されるためです。

また、一般市民にとって、差し押さえのため、自宅を訪問されるのは迷惑以外なにものでもないでしょう。

放置違反金の徴収方法で一般的なのは、銀行口座の差し押さえですが、口座に残高がなかったのか、上記千葉では、38人の滞納者の自宅に訪問し、90万3千円を徴収したとあります。

もし、これらの人たちに現金がなかったら、自宅にある、価値がありそうな財産を押収されていたかもしれません。

過去には、車そのものや、マンガやフィギュア、果ては、靴なども押収されてオークションにかけられ、売却されてしまっています※3。

ちなみに今回、警察が徴収に乗り出した滞納者数に対し、納付者数の数が合いませんが、アポをとって出向くような内容ではないため、訪問した際、たまたま留守で、対応できなかったものと思われます。

しかし、警察相手に、逃げ回るような行動が、いい結果を生むとは思えません。

ほうっておくと、驚くほど利息(延滞金)が膨れ上がってしまう※4こともあるし、たかが駐禁、たかが放置違反金と思わず、対応されたほうが、精神衛生上、よいのではないでしょうか・・・

参考記事:
※1=駐禁の仕組み2(放置違反金、滞納処分)
https://xn--ckzq57d.com/description02/
※2=じわじわくる延滞金の恐ろしさ
https://xn--ckzq57d.com/bakkin117/
※3=「金がないから払えない」は通用しない、差し押さえ
https://xn--ckzq57d.com/bakkin133/
※4=ある日突然差し押さえ
https://xn--ckzq57d.com/bakkin116/