「割れ窓理論」浪速編? (その他53)

(初出:07/10/14) ※アーカイブ

 「駐車監視員」制度導入以前、北の大地で、先進的な実験が行なわれてました・・・
 wikipediaにつぎのような記事がありました。
『2001年に札幌中央署が割れ窓理論を採用し割れ窓を違反駐車に置き換えて、すすきの環境浄化総合対策として犯罪対策を行った。具体的には北海道内最大の歓楽街のすすきので駐車違反を徹底的に取り締まる事で路上駐車が対策前に比べて3分の1以下に減少、併せて地域ボランティアとの協力による街頭パトロールなどの強化により2年間で犯罪を15%減少させる事が出来た』
出典:割れ窓理論 (https://ja.wikipedia.org/wiki/割れ窓理論#実験例
 ”割れ窓理論”とは、些細な異変=”割れてる窓”を見ごさずに修正することで、なしくずし的に全体が悪化するのを防げるという説。
 東京都で「駐車監視員制度」を導入した警察署の管轄地域では、06年6月7月車上荒らしが約3割も減少しましたが、これなども、”割れ窓理論”の効果を実証するといえるかもしれません。
 そして大阪でも、同様な効果があったとの記事がありました。
『民間監視員による駐車違反の取り締まりがスタートした昨年6月以降、大阪府内でひったくりなどの街頭犯罪がすくなくなり、最近では2割近く減少していることが9日、大阪府警のまとめで分かった』
『民間監視員の活動が軌道に乗り、それまで駐禁取り締まりに追われていた警察官を街頭パトロールにシフトしたため』
(http://www.iza.ne.jp/ 07/10/10)
 これこそ、「駐車監視員制度」がめざす理想形なのでは。
 「放置違反金」納付のよって「利益」が発生したとしても、それはあくまで結果であって、はじめから「利益」を想定すると「駐車監視員」に厳しいノルマが課せられるようになり・・・
 報酬が歩合制で「いちばん尊敬できない職業」とまで嫌われているという、イギリスの駐車監視員並みに、ドライバーから反発を買うのでは・・・