(初出:20/01/17)
禁断の魔法のステッカーか・・・
平成東京五輪が開催される今年2020年、懸念されるのが、空前の首都圏交通渋滞。
そのため、国土交通省や警察庁などでは期間中、競技会場周辺の民間駐車場は予約専用とする、競技会場周辺と選手団の移動ルートは「五輪シフト」を敷いて厳しく駐禁を取り締まるなど対策を講じていますが、ついに関係者専用レーンが誕生することが発表されました。
警察庁は16日、東京五輪・パラリンピックの選手や大会関係者の車両だけが通行可能な「専用レーン」と、関係車両が通る場合は譲らなければならない「優先レーン」を示す道路標識案を発表した。青地に「TOKYO2020」の文字が入ったデザインで、英語も表示。
出典:共同通信ウェブサイト 20/01/16 「東京五輪専用レーンの標識発表」https://this.kiji.is/590482739038241889
五輪期間中の20年7月~9月の間、関係者であることを示すステッカーの貼っていない車がこの「専用レーン」を走行すると、反則金6千円、違反点数1点の罰則も設けられる予定とか。
ステッカーといえば、「駐車監視員」が駐禁車両に貼る駐禁ステッカーが頭に浮かびますが、あちらのステッカーはだれも欲しがらないのに、こちらの「専用レーン」を走れるステッカーは、あの手この手で入手しようする人が多いのではないでしょうか。
激コミの首都圏を余裕でスルーできる、ある意味、魔法のステッカー。
五輪開催近くになれば、出処不明のものがメルカリやヤフオクに出品される可能性もありますが、ニセモノの可能性がきわめて高いので、手を出さないほうが賢明です。
万一、ニセモノを利用して摘発されたら、”反則金6千円、違反点数1点の罰則”だけでは済まないことは、容易に想像できます。
もちろん、駐車中の車にこのステッカーが貼ってあったからといって、勝手に剥がして持っていったら、窃盗です。
防犯カメラの発達した今日、商業用の駐車場での行動はほとんど記録されているので、ほぼ確実に身元が特定されるだろうし、そのステッカーがニセモノだったら、二重三重に犯罪を重ねることになります。
もっとも、そもそも快適に走行できる反面、「どんな有名選手が乗っているんだろう」と周囲から好奇の目で見られ、警備陣の中を走ることになる「専用レーン」。
不正な手段で入手したステッカーを貼った車で平然と運転するのは、それこそ五輪出場選手並みにメンタルが強くないとできないでしょうけど・・・