(初出:06/08/19) ※アーカイブ
早くも”ありふれた事件”となったのか・・・
06年6月1日、違法駐車車両の確認作業を民間委託する制度が施行され、はや3ヵ月・・・
わたしが住んでいる東京でも、当初は珍しかった緑の制服二人組(ユニット)に出くわす機会が増え、見慣れてきました。
ただ慣れてしまったため、ドライバーの警戒心も薄れてきたのか、「駐車監視員」に対する暴行事件報道がつづいています。
8月6日、千葉県船橋市で発生。
8月7日、徳島県徳島市で発生。
8月8日、大阪府大阪市で発生。
当サイトの調べだと、ここまで全国で逮捕者は12人。
そして8月18日、大阪府大阪市で、若い男による暴行事件が発生したとの報道がありました。
『18日午後2時40分ごろ、大阪市西区新町1丁目の路上で、駐車違反の取り締まりをしていた監視員に対して、違反ステッカーを外すのを断られると、突然、足蹴りなどをしたうえ、監視活動用のカメラを取り上げ、地面に投げ捨てたなどの疑いが持たれています。監視員は、腕などに軽いけがをしました』
『「頭を10回小突かれた」「足蹴り5回ですね、太ももを蹴られました」「相手が逃走する時に(ドアで)私の左手をはさまれた」と話しています』
(http://webnews.asahi.co.jp/※当時のURL 06/08/18)
「駐車監視員」制度導入直後に起きた暴行事件は、「頭を平手でたたく」程度のもので、駐車監視員にさしたるケガはありませんでしたが、ここにきて凶悪化。
先日徳島市で発生した事件でも、被害にあった駐車監視員は二週間のケガを負い、容疑者には公務執行妨害のほか、傷害の容疑もかけられているほど。
06年4月21日から、ずっと書いてきていることですが・・・
「駐車監視員」は”みなし公務員”であり、暴行はもちろん、業務を妨害すれば”公務執行妨害”として逮捕される可能性があります。
06年7月26日には、「駐車監視員」の頭を平手でたたいた男に、懲役1年執行猶予3年の判決が下されています。
ドライバーの皆さん、「ちょっと買い物」などと路駐した車に戻ったらフロントガラスにステッカーが貼られ、そばに「駐車監視員」がいたら・・・
その段階で、駐禁の証拠写真を撮られ、車のナンバーは携帯端末に記録され、これらデータは「駐車監視員」自身にも削除できなくなっています。
気持ちはわかりますが、「駐車監視員」に文句をいっても、脅しても、暴行しても、駐禁車両として確認された事実がくつがえることはありません。
むしろ、事態は悪化するばかり。
報道は少なくなっていますが、「駐車監視員」に暴行したら逮捕されるという事実に変わりはないので、くれぐれもお気をつけください・・・