”壊れた器具” (逮捕39)

(初出:06/11/04) ※アーカイブ

06年11月2日、三重県津市で、同県初となる「駐車監視員」にたいする公務執行妨害事件が発生しました・・・

つぎのような報道がありました。

『津市栄町の津駅前で2日午後、民間の駐車監視員(46)が駐車違反の乗用車にシールを張って立ち去ろうとしたところ、追いかけてきたドライバーの男ともみ合いになった。監視員は右手に擦り傷。津署は公務執行妨害の疑いで男の行方を追っている』
『歩道に止めてあった白い乗用車に駐車違反シールを張って離れると、その乗用車が追ってきた。約60メートル先にいた2人に追い付くと男が降りてきて、監視員の頭を平手でたたいた。その後もみ合いとなり、取り締まり器具も壊れた。男は車に乗って去った』
(http://www.kenmin-fukui.co.jp/※当時のURL 06/11/03)

記事では”器具が壊れた”とありますが、「駐車監視員」が駐禁確認作業のため使用する器具は警察から貸与されたもので、デジカメが内蔵されており、車のナンバー撮影などに使用されます。

一度撮影されたデータは、不正防止のため、撮影した「駐車監視員」本人にも消去できないようになっているのですが・・・ ”壊れた”となると、中のデータはどうなってしまったのか。

「駐車監視員」は2名1組(=ユニット)で行動するので、もう1人の器具が無事であれば問題はないと思いますが、気になります。

ちなみに、万一、駐禁の証拠を消そうと器具を壊したのであれば、証拠隠滅になりかねません。
たかが駐禁をまぬがれるために、公務執行妨害&暴行&器物損壊&証拠隠滅・・・

待っているのは、逮捕&裁判なので、万一、自分の車に駐禁ステッカーが貼られても、そうした真似をなさらぬようお気をつけください・・・

なお同じ記事内で、三重県警の「駐車監視員」の活動についても触れられています。

『監視員による駐車違反のシール貼付は10月末までに2825件』
(同上)

06年度、三重県では8人(4ユニット)の「駐車監視員」に駐禁確認作業を委託しているので、2825台÷4(ユニット数)÷152日(5カ月)=約4.6台。
これが、三重県の「駐車監視員」1ユニットが、1日に確認する平均台数となります。

他のエリアと比べても高い数字で、同県の駐車監視員の熱心な仕事ぶりがうかがえます・・・