(初出:07/05/11) ※アーカイブ
”認定”ではなく”指定”・・・
07年5月10日新潟県警長岡署により、「駐車禁止除外指定車」標章を偽造した男が有印公文書偽造・同行使の疑いで逮捕されたとの報道がありました。
逮捕されたきっかけは、つぎのとおり。
『同容疑者は、自宅のパソコンで県公安委員会の印章まで印刷していたが、標章の文面が本来の「駐車禁止除外指定車」ではなく「駐車禁止除外認定証」であることに署員が気付き、偽造が分かった』
(http://www.nikkansports.com/ 07/05/10)
漢字一文字の微妙なちがいに警察官が気がついた背景には、それだけ駐禁除外章の不正が多いという現場の状況があります。
たとえば、年間約4万3千件の駐禁除外章が交付される兵庫県では、つぎのような報道がありました。
『障害者の家族らが介護以外の目的で使用するケースも目立ち、今年2月末からの約2カ月で117件を駐車違反で取り締まった(交通指導課調べ)』
『障害の程度で交付基準を厳しくする動きも出ている』
(http://www.kobe-np.co.jp/ 07/04/27)
06年12月、これまで車に対して発行してきた標章を、障害者ら人間に対して発行するように方針転換されました。
この変更のおかげで、不正のしわ寄せが、標章をほんとうに必要としている人たちにいってしまうという、本末転倒な状況が改善されることを切に望みます・・・