毎日やってるの? (取締9)

(初出: 06/05/12)  ※アーカイブ

「駐車監視員の見回りって、深夜とか、祝日でもあるのだろうか?」
そう思って、調べてみたら・・・
場所によっては、ある、と分かりました。

なぜなら。
1=違法駐車取り締まりを民間委託した全国の警察署が公開している「駐車監視員活動ガイドライン」に「(取り締まりの)重点時間帯 8~翌3」などと明記してある地域がある。
2=厚生労働省職業安定局が運営しているハローワークインターネットサービス(出典:ハローワーク※当時 06/05)で募集している「駐車監視員」の条件を見ると、「休日」の項目が「週休二日」となっていて、土日祝日とは書いてない。

というわけで。
通勤に電車を利用していて、休みの日にしか車に乗らないサンデードライバーのみなさん。
あなたがお休みでも、「駐車監視員」は勤務中です。
ご注意ください。
とくに繁華街では・・・

ちなみに、ある警察署が発表した「駐車監視員」による駐禁の摘発見込み件数は、4人で年間に4,000件。
「駐車監視員」は2人で1ユニットとして活動しますから、1ユニットあたり2,000件。
週休2日、年間260日勤務するとして、平均1日8台弱。
勤務時間が1日8時間だとすると、ちょうど1時間に1台。

つまり。
1ユニット(2人)=1時間に1台。
おそらくこれが、「駐車監視員」に期待(?)される、駐禁取り締まりの、いわゆるノルマのようなものだと思われます。

場所によって状況が異なるので、全国一律に「1時間に1台」と予想していないかもしれませんが、だいたい基準として、こんな感じじゃないでしょうか。
でも、この数字って、意外に少ないような・・・

「駐車監視員」は、専用駐車場が整備されていない自動二輪車(オートバイ)も厳しく取り締まるとされますから、この程度の数字なら、はじめのうちは、あっという間に達成できるのでは。

もっとも、1度摘発された人は、次回からは気をつけるでしょうから、時間がたてばたつほど、駐禁車両は減るはず(ま、それが摘発強化の本来の目的なんで、そうならないとおかしいのですけど)。

ただし。
駐禁車両は減っても、ノルマは減らないはず。
なんといっても、お仕事ですから。

以前に比べて駐禁車両が減り、道路の見通しがよくなっても、「駐車監視員」は、熱心な取り締まりを続けるはずです。

その結果、どういうことになるかというと・・・
休日の繁華街で、「これくらいなら平気だろう」と、(ふだん車に乗らないため)駐禁取締まりに対する警戒心の薄いサンデードライバーが、摘発されるケースが増えるのでは・・・

休日の家族サービスに繰り出す、サンデードライバーのみなさん。
いつも行列ができてる、大人気のラーメン屋さんの前の道路が空いてても、そこが駐車禁止区域なら、車を停めるのは思いとどまったほうがよいでしょう。

1杯のラーメンに15,000円(=反則金/放置違反金)以上の価値があるとお思いなら、話はべつですが・・・

※エリアによっては、警察署長の指示の元、”駐車監視員ガイドライン”の範囲外でも駐車監視員が確認事務を行うことがあります。
詳しくは各エリアの”駐車監視員ガイドライン”(留意事項)をご確認ください。
「駐車監視員」の活動については下記ページで確認できます(一部PDF)。
全国|駐車監視員ガイドライン