(初出:07/07/31) ※アーカイブ
「駐禁? お金払えばいいんでしょ」
「いいえ、そうともかぎりません」
「え、なんで?」・・・
06年6月から厳しくなった、駐禁取り締まり。
財政が厳しい地方自治体の中には、放置違反金=金ヅルのように思われているフシもありますが・・・
この制度の目的は、金儲けではなく、交通の妨げとなる迷惑駐車をなくそうというもの。
そのため、駐禁で摘発されてもお金を払えばすむ、という制度にはなっていません。
放置違反金をきちんと支払っていても、違法駐車の摘発回数が増えると、車を一ミリも動かせなくなります。
これは同一車両が半年間に3回以上放置違反金納付命令を受けると、「使用制限処分」の対象となるため。
この「使用制限処分」がおそろしいのは、累積した処分がまとめてきたりするところ。
たとえば06年11月、神奈川県で、銀座周辺で3カ月の間に10回以上駐禁をして摘発された会社員の車に対し、150日間もの「使用制限処分」命令が出されました。
そして07年7月18日、同じく神奈川県で出されたのは、なんと1年以上の 「使用制限処分」命令 。
つぎのような報道がありました。
『10回以上の違法駐車を繰り返したとして、県公安委員会は18日、横浜市中区のコンピューター開発会社に対し、社用車一台を370日間使用制限する命令を出した』(出典:カナロコ by 神奈川新聞 http://www.kanaloco.jp/ 07/07/19)
駐禁をとられたのはイタリア製の外車で、計14回の駐禁を繰り返し、そのたびに使用禁止期間が蓄積されて、こんな日数になったのだとか。
それにしても、一年以上一ミリも動かせない車とは。
実物大ミニカーを所有しているみたいな感じでしょうか・・・