「駐車監視員」架空会話2 (架空会話6)

(初出:07/07/02) ※アーカイブ
 
 はじめに、以下の会話はすべて”架空の産物”であることをお断りしておきます・・・

 現役駐車監視員:
「うちの会社の担当地区って、観光地なんだけど、よそからくる人が多いでしょ。で、右も左もわからないんで、困ってその辺に違法駐車したりするんだけど、そういう車両を確認するときは、気の毒だなあって思う」
 駐車監視員有資格者:
「”旅の思い出”どころじゃなくなるからね。でも、地元の商店街とか、”あんまり駐禁を厳しくやるな”って、反対してるとこもあるって聞いてるけど」
 現役駐車監視員:
「お店の人たちにしてみれば、そうだよね。わたしたちにしたって、ただでさえステッカー貼った車の持ち主から恨まれてるんだから、このうえ、地元の人間まで敵に回したら、やっていけないよ。石でも投げられそう」
 駐車監視員有資格者:
「だよね。現場の監視員は、決められたとおりやってるだけなんだけど、”血も涙もない”とか思われてそうだし」
 現役駐車監視員:
「わたしたちに、いくら言い訳されても、その場で取り消しとかできないシステムなのにね」
 駐車監視員有資格者:
「かんちがいしてる人が多そうだ」
 現役駐車監視員:
「監視員って、歩合制なんですよねとかっていわれるし。歩合制じゃないのに・・・」
 駐車監視員有資格者:
「でも噂だと、歩合制じゃないけど、駐禁取締り実績は、つぎの契約に関係あるとかって聞いたけど、ほんとなのかな」
 現役駐車監視員:
「そういうこともあるらしい。契約は入札制だから、落札金額の問題もあるし、実績だけが原因とはいいきれないようだけどね。せっかく契約したのに、つぎの年、継続できない会社もけっこうある」
 駐車監視員有資格者:
「現場からすれば、たまったもんじゃないけど」
 現役駐車監視員:
「”やってみたら儲からなかった”から、手を引く会社もあるかもね。実際に落札して苦労した会社だったら、それなりの金額を書くでしょう。でも、経験がなければ、とにかく落札したくて安く書くかもしれない」
 駐車監視員有資格者:
「そういう会社はあとで後悔しそう。というか、監視員も辞めていくんじゃないかな」
 現役駐車監視員:
「かもね。仕事がきつくて儲からなかったら、辞めたくもなるよ・・・」