(初出:19/11/26)
私的「駐車監視員」のしわざ?・・・
駐禁を確認する「駐車監視員」は、行きたいところを好きに見回っているわけでありません。
見回る地域も時間も「駐車監視員ガイドライン」という規定に沿って行動しています。
「駐車監視員」が担当しない地域は警察が見回るか、あるいは通報を受けて駐禁取締りにあたります。
ただ、なかには警察の到着を待ちきれない短気な通報者もいて、事件となることも。
たとえば06年には、駐車禁止だった自宅前の違法駐車車両の窓ガラスをブロックで破壊した男がいました。
過剰な正義感は、時に暴走します。
つぎのような報道がありました。
23日夜から24日朝、那覇市松島の路上に駐車されていた車7台がパンクさせられたり、車体に傷を付けられたりする被害が発生した。
出典:琉球新報ウェブサイト 19/11/25 「一体誰が? 駐車中の車7台がパンク、車体に傷」https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1031320.html
被害にあった場所は住宅街で、深夜から朝にかけての犯行だったと思われるとのこと。
ですが、そんな時間帯に見知らぬ人物がうろうろしているのを発見したら、まちがいなく近所の住民が不審者として通報したでしょう。
また注目すべきキーワードは、”路上に駐車”。
つまり犯人は、深夜の住宅街路上に駐車している車が多数あることを知っていて、タイヤをパンクさせられる鋭利な刃物を持っていた人物ということになります。
もちろん、行きずりのストレス解消のための犯行かもしれません。
しかし、もろもろ考えると、かねて路上駐車を迷惑に思っていた近隣住民が、上記ブロック男と同じように、思い余って実力行使に出た可能性もあるのでは。
犯行の翌日、やけに機嫌のよい住民がいたら、怪しまれるかもしれません・・・
※エリアによっては、警察署長の指示の元、”駐車監視員ガイドライン”の範囲外でも駐車監視員が確認事務を行うことがあります。