(初出:19/12/17)
サブスクのようにはいかないシェアリング・・・
音楽聴き放題にはじまり、動画見放題、雑誌読み放題と、すっかり定着した感のあるサブスクリプションサービス(サブスク)。
そのサブスクに続き、注目されているのがシェアリングサービスですが、海外で人気の民泊サービス(Airbnb)も、民間タクシー(Uber)も、日本では思うような活動ができないでいます。
海外に比べ日本の厳しい規制がシェアリングサービス普及のさまたげになっているといわれますが、果たして原因はそれだけでしょうか。
日本最大の携帯通信会社が手がける「個人間カーシェアリング」で先日、”借りパク”事件がありました。
そのとき判明したのが、システム提供会社は”車の共同使用契約の当事者にはならない”という事実。
わかりやすくいえば、システム提供会社はシェアリングするためのシステムは提供しますが、シェアリングの契約自体にはノータッチですよ、というスタンスなのです。
冷静に考えれば、”個人間”の取引なので”個人”が責任を負うのは当然なのですが、できて間もないシェアリングサービスだと、アマゾンやヤフオクのような評価システムが確立しておらず、取引相手がどのような人物なのか、判断する材料が乏しかったりします。
そのため、相手の評判も分からず車を貸すことになるわけで、お小遣い稼ぎにしては、なかなかリスキーな行為なのではないでしょうか。
世の中には、予想もつかない行動をとる人物がいます。
車を貸した相手が、駐禁をとられて申告しなかったり、予定期間を過ぎても返さなかったりしたことを考えると、今のところ「個人間カーシェアリング」は、”個人”的な付き合いのある仲間同士で行うことから始めたほうがいいような気がします・・・