(初出:20/07/08)
駐禁をとられても命までは持っていかれませんが、水没したらそうはいきません・・・
九州を襲った大雨による被害の映像は、現実とは思えないほどすさまじいものですが、夜半には、つぎのような報道も飛び込んできました。
また、由布市によりますと、8日午前0時4分に湯布院町湯平の川で4人が乗った車が流され、そのうちの女性1人が木に登って助けを求めていると119番通報がありました。
出典:日テレNEWS24 20/07/08 「車が川に流されたか…、4人行方不明 由布市」https://www.news24.jp/
そこで思い出されるのが、2019年、各地に甚大な被害をもたらした台風19号&21号の記憶です。
台風19号では、死者の4人に1人が、車の中で被災しました(参考記事:「台風「ハギビス」被害:車で移動中に死亡が1/4」)。
またこの台風で、水に浸かるなどして被害を受けた車の数にいたっては、約10万台といわれます(参考記事:「ハギビス」被害、水害車両10万台の驚愕)。
鉄の塊でできてる車の中は、安心感がありますが、荒れ狂う暴風雨には対抗しきれません。
台風21号のときにも、車に乗ったまま流される「車中死」が続出しました(参考記事:「車は鉄の塊、でも豪雨では流されます」)。
道をふさいで停まる駐禁車両は、通常時でも通行の邪魔ですが、「水没」して身動きとれなくなった車両の迷惑さは、想像を絶します。
車は、水に弱いもの(参考記事:「台風19号で車が水没したら」)。
そう割り切って、大水害が予想されるまえには、車はできるだけ高い場所の駐車場に入れ、自身もあらかじめ安全な場所に避難したほうが賢明だと思われます・・・
※『ある程度の冠水・浸水には対応できるように設計されていますが、車は、水には弱いものです。いたるところにボルト穴が開いていたり、外との仕切りは内張りの材料のみというケースさえあります。マフラーなどからエンジン内部に水が入ると、エンジンは一瞬で破壊されてしまいます(ウォーターハンマー)。』
出典:チューリッヒ保険会社「車が冠水・浸水したらエンジンはかかる?走行への影響と対処法」 (https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-flooded-car/)