(初出:19/10/16)
借りパク犯人、スピード逮捕・・・
カーシェアリングで借りた車を勝手に売却した犯人は、報道したその日(19年10月15日)のうちに逮捕されました。
つぎのような記事がありました。
逮捕容疑は7月22日、インターネットサイトで借りた高級外車を、偽の免許証を提示して堺市内の中古車買い取り店に売却し、現金296万円を詐取した疑い。
出典:時事ドットコム 19/10/15 https://www.jiji.com/
偽造とはいえ、写真入りの免許証を提示しているのだから逃げきれないだろうと思いましたが、思ったより早い逮捕でした。
あらためて日本警察の優秀ぶりを実感した事件ですが、ではなぜ同じ警察が、駐禁の処分となると遅れがちになるのでしょうか。
たとえば、神奈川県警が徴収できないでいる未納違反金は、18年度末時点で約5億円以上もあります。
その原因は、長年の警察の人手不足にあるのではと思っていたのですが、最近そこに、押し寄せる働き方改革の波が加わったようです。
つぎのような報道がありました。
ある現職の警察官から聞いた話だ。
出典:現代ビジネス 19/10/07 「市民も大迷惑…「働き方改革」で警察大パニックのヤバすぎる事態」 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67615
2019年4月の本格施行を前に、警察組織でも2018年度から強行的な残業カットが指示されたという。40歳で警部補の彼は、一般企業でいうところの係長~課長代理あたりの職階にいるが、働き方改革が進められる以前と現在とでは、給料が7万円も下がったそうだ。
犯人が逃亡の恐れがある犯罪とちがい、違反金の督促状手配には緊急性は求められません。
もともと手が足りなくて 事務作業は遅れがちだったうえに、働き方改革で勤務時間を制限されたら ・・・
「駐車監視員」がつぎつぎ取り締まってくる駐禁の処理が追いつかないのも無理はないのかも。
しかし、「放置違反金納付書とか送られてきたけど、お金ないし、無視してたら何もいってこなくなった。ラッキー」とか思ってる人、要注意です。
違反したことによる処分は記憶も薄れたころ、まとめてやってくるし、最悪の場合逮捕されることもあります。
違反した本人は忘れても、警察は忘れてくれません・・・