主役は自転車? 令和5年春の交通安全運動(令和294)

(初出:23/05/24)

主役は自転車? 令和5年春の交通安全運動・・・

2023年5月11日~20日にかけて実施された、「令和5年 春の全国交通安全運動」。

例年通り、内閣府、警察庁、総務省、法務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、防衛省、都道府県、市区町村、etcと、多くの官公庁を横断する大規模プロジェクトとなった、全国交通安全運動(参考:内閣府 「令和5年春の全国交通安全運動推進要綱」 https://www8.cao.go.jp/koutu/keihatsu/undou/r05_haru/youkou.html)。

しかし、終わってみれば、今回はいつもとちがう結果となったようです。
つぎのような報道がありました。

2023年4月から自転車のヘルメット着用が努力義務化されたのに合わせ、香川県警は期間中、自転車の違反の取り締まりを強化しました。
結果、一時不停止や信号無視などの検挙は36件、違反行為を知らせる指導警告は610件で、いずれも2022年に比べて大幅に増えました。(2022年…検挙1件、指導警告143件)

出典:KSB 5ch 23/05/23 「春の交通安全運動期間 自転車の違反検挙数が大幅増 香川県警が事故や取り締まりの状況を発表」 https://news.ksb.co.jp/article/14914020

さかのぼること1年前、2022年3月に選定することが発表された、自転車を集中的に取り締まるエリア、「自転車指導啓発重点地区・路線」(参考記事:つぎは自転車監視員?)(要注意、”軽車両=自転車”取締り、2022年秋の交通安全運動)。

また、昨年秋には、積極的に「赤切符」が交付される自転車の違法行為として、「信号無視」「一時不停止」「右側通行」「徐行せず歩道を通行」の4つが具体的に発表されました(参考記事:本気の悪質自転車取締り、「赤切符」の結末は)。

そして、決定的だったのが、2023年4月から努力義務化された、自転車のヘルメット着用です。

「信号無視」「一時不停止」「右側通行」「徐行せず歩道を通行」といった違法行為を立証するのは手間がかかりますが、ヘルメット着用の有無ならば、一目瞭然、言い逃れはできません。

日頃、自転車を愛用されている方。

”全国交通安全運動は自動車だけのもの”という時代は終わっているので、せめてその実施期間だけでも、走行する際には、ヘルメットを着用されることを推奨いたします。

さもないと、
・ヘルメットを非着用で目をつけられる→
・「信号無視」「一時不停止」「右側通行」「徐行せず歩道を通行」をしないか注視される→
・違反現場をおさえられ、赤切符を交付される
という、危険な流れに乗ってしまう恐れがあるためです。

ちなみに個人的には、今回春は、自転車がフューチャーされた全国交通安全運動ですが、秋になると、7月に公道走行が解禁される電動キックボードが主役となるのではないかと予想しています・・・

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