「駐車監視員」制度って? (取締7)

(初出: 06/04/21) ※アーカイブ

『「施行を目前に控え、社会的関心も高まっている。施行後は徹底した取り締まりを行い、駐車秩序の改善を目に見える形で国民に示してほしい」』(出典:毎日新聞ウェブサイト※当時 06/04/20)

記事によれば、4月19日、警察庁のトップ、漆間巌長官はこう訓示したとのことです。
ついにきたか、という感じ。

漆間長官が話をしたのは、全国警察本部の交通部長会議席上のこと。
”施行を目前に控え”といわれてたのは、「駐車監視員」制度のことです。
さらに、長官は、駐車監視員を監督する立場となる、全国都道府県警察の交通部長に指示をしたとのこと。

今回の駐禁取締まり「民間委託」に対する、警察の期待の大きさが感じられます。

”「駐車監視員」に思う存分活躍してもらおう。そのために、違法駐車取締りの現場で「なんだ、おまえは。人の車に何してる。だれに断って、その「確認標章」って書いてある紙を貼ったんだ」などといわれ、仕事がやりづらくならないように「駐車監視員」制度の存在を世間に広めよう”ということではないでしょうか。
警察組織を挙げて「駐車監視員」の後押しをしよう、と。
 
なお、駐車監視員は”みなし公務員”として扱われ、その仕事は公務となります。
そして、公務の妨げとなる行為を働けば、すなわち”公務執行妨害”となります。
さらに駐車監視員のバックには、警察庁がついているとなれば・・・

06年6月1日になり、見慣れない緑色の服を着た人に、初めて見る、「この車は、放置車両であることを確認しました」と書かれた紙を車に貼られても。

決して、胸ぐらつかんで抗議したりしないよう、ご注意ください・・・