スーパー駐車監視員は「オッス」というか(取締:令和120)

(初出:20/06/09)

 駐車監視員、担当エリアがカオス・・・
 警察から委託されて、駐禁を取り締まる民間の「駐車監視員」。
 かれら駐車監視員たちは、気の向くまま、好き勝手に駐禁を取締っているわけではありません。
 業務委託する各地方の警察が、民間から寄せられた駐禁取締り要望や駐車が影響した交通事故の発生状況などから、駐車監視員の担当エリアや時間を決定しているのです。
 そして、決定した駐車監視員が見回る地域や時間は、それぞれの警察署のHPで発表されます(参考:駐車監視員ガイドライン)。
 ところがここにきて、従来からある、そうした”決まり事”がうまく機能しなくなりました。
 いうまでもなく、新型コロナウイルスの影響です。
 令和2年4月16日、日本全国に特別措置法に基づく緊急事態宣言が出され、だれもかれもがステイホームが推奨される事態になりました。
 観光地や繁華街ではほとんどの店が休業し、訪れる人もいませんが、駐車監視員の担当エリアはフレキシブルではないので、”じゃあ、明日はほかの場所を回ってね”などと簡単に変更できません。
 その結果、駐禁車両がいないのが分かっていながら駐車監視員が見回るという、ミスマッチな状況が発生しました(参考記事:「むしろ懐かしい駐禁取締り」)。
 逆に、海岸付近には自粛生活に我慢しきれなくなった観光客が押し寄せて、来てほしくない地元は公営駐車場を閉鎖するなど対抗措置をとりましたが、そうしたエリアに”今日はあそこがやばいから行ってくれ”と駐車監視員を送りだすこともできず、結果、駐車監視員の代わりに、白バイ警官が駆り出される事態に(参考記事:「時計の針が逆もどり、警察が駐禁取締まり」)。 
 ある週末など、通常なら車が進入しない住宅地にまで駐禁車両が押し寄せたようですが、こうした駐禁クラスターとでもいうべきエリアを、急遽、駐車監視員の見回りエリアに指定することもできません。
 さらに忘れてはならないのが、新型コロナウイルスの脅威が完全に収まったわけではないという事実です。
 いつまた、人や車の流れががらりと変わるような事態が発生しないとも限りません。
 そうなったらまた今回のように、駐車監視員がいくら歩き回っても一台も駐禁車両を確認できないエリア、逆に、需要がありながら駐車監視員の担当外となるエリアが出てくることでしょう。
 また来月令和2年7月は、本来なら華々しくスタートするはずだった東京五輪で大量発生が予想された駐禁車両対策として、特別な「五輪シフト」が敷かれるはずでしたが、当然ながら、同シフトが実行されることはありません。
 延期された東京五輪は来年2021年開催予定ですが、その開催規模はいまだ未知数で、今回立案された駐禁対策がそのまま流用されるかどうか分かりません。
 このような何が起きるか分からない不透明な時代に、あらかじめエリア、時間をきっちり規定して、基本的に流動的な運用ができない「駐車監視員」制度が有効ではないのは明らかです。
 ここはひとつ、各地方で成績優秀な「駐車監視員」を選抜し、その地方内なら、いつでもどこでも自由に動ける「スーパー駐車監視員」制度を設けたらどうでしょう。
 特定の担当エリア、時間が設定されない「スーパー駐車監視員」は、必要される地域、時間に素早く派遣され、無法な駐禁車両をつぎつぎ確認していく・・・
 まるでヒーローのようですが、実現するなら、一目でふつうの駐車監視員と区別がつくように、制服の色も変えてもらいたいです。
 ”ミドリムシ”と陰口たたかれることもある緑色ではなく、スーパーなら当然(なにが当然か分かりませんが)、金色で。
 遠くからでも目立つ金色の制服なら防犯効果も文句なしだし、交通安全運動イベントなどにもひっぱりだこになるような気がします。
 まあ、まちがっても「オッス、オラ駐車監視員」とはいわないでしょうけど・・・