横須賀商店街要望実る、条件つき駐車規制解除 (取締17)

(初出:06/08/24) ※アーカイブ

制度、マイナーチェンジ・・・

06年6月1日に駐禁取り締まり強化が開始され、3ケ月。
その経済効果は約2.5兆円にも及ぶといわれ、予想以上のものがありますが、中には、業績に悪影響があった業界もありました。

その東西横綱格といえるのが、運送業界と商店街。

今回、その双方をいちどに助けようという試みが、神奈川県横須賀市で行なわれるとの報道がありました。

『商品の荷さばきや買い物客の利便などを図るため、浦賀署は二十三日から順次、横須賀市の二商店街の道路で、昼間の五時間だけ駐車禁止の規制を解除する措置を導入する。商店街の駐車規制解除は同市では初めて』(出典:中日新聞Web http://www.chunichi.co.jp/ 06/08/23)

じつは今回の駐禁取り締まり強化、実際に運用してみて現場にそぐわない点は、けっこう変更されています。
「取り締まりの対象とならないのは不公平だ」との声にこたえて、客待ちタクシーを摘発したり、「ゆうパック」集配車も対象とするように決定したり。

横須賀市での駐車規制解除も、報道によれば、実際の現場の状況を鑑みて決定されたようです

『六月に施行された改正道交法で、駐車監視員の導入など駐車禁止の取り締まりが強化されたが、商品の積み降ろしなどに支障が出て、買い物客にも敬遠されるといった声が商店街などから出ていた。同署は、解除の要望などを受け、地元の町内会など関係者から意見を聞いた結果、大半から賛同を得たとして実施を決めた』(同上)

今後、横須賀市同様、駐禁取り締まり強化で売上げの落ちた、各地の商店街や観光地で同じような動きが出てくるかもしれません。

ただ、今回の横須賀市の駐車規制解除は、半年間のテスト期間のあと、見直しの可能性があるとか。

駐車規制解除になったのをこれ幸いと、長時間駐車するようなドライバーが増えると、やっぱり取り締まったほうがいいのでは、という話になりかねません。

ドライバーのマナーが向上しないかぎりは、結局、どこかにしわ寄せがいくんですね・・・

※エリアによっては、警察署長の指示の元、”駐車監視員ガイドライン”の範囲外でも駐車監視員が確認事務を行うことがあります。